じぇんとるノート

アニメ・音楽好きなじぇんとるの雑多ブログです。

アニメ『平穏世代の韋駄天達』感想。これが2021年の90年代アニメ(?)だというのか。。

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©天原・クール教信者・白泉社/「平穏世代の韋駄天達」製作委員会

平穏世代の韋駄天達

見てます。

 

原作は、異世界風俗モノ「異種族レビュアーズ」でお馴染みの天原さん。

作画は、現在2期絶賛放送中の「小林さんちのメイドラゴン」でお馴染みのクール狂信者さん

 

レビュー記事を書こうと調べて初めて知ったのですが、原作陣 超豪華ですねw

(ちなみに声優陣も超豪華でした)

 

しかし!!

 

レビュアーズのエロエロやメイドラゴンのほのぼのを求めて視聴したら、かなり裏切られた気持ちになるやもしれません。

ジャンルはまったく別の作品となっておりますので、それを期待している方がいらっしゃいましたら要注意です!

第一印象は90年代アニメ

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©天原・クール教信者・白泉社/「平穏世代の韋駄天達」製作委員会

まず第一印象として目に入るのはタイトルロゴ

思わず「ビックリマン」「ラッキーマン」といった90年代、、もしかしたら80年代を思い出してしまうようなデザイン。

 

シュッとしたお洒落なタイトルロゴのデザインが流行っている現在、あまりにもそれらと逸脱したデザインは逆に目を惹きます。

 

どうやら、このタイトルロゴはアニメ版のみらしく、原作(漫画)は違うタイトルロゴでした。

キャラのデザインもスッキリシンプル。そしてポップ。

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©天原・クール教信者・白泉社/「平穏世代の韋駄天達」製作委員会

レビュアーズと比べてもかなりシンプル。

そしてなんとなく醸し出される90年代感。。

 

最近のアニメによく感じる「コイツ…書き込みがすごいぞ…!」というわけではないので、そういった点を求める方はこの時点でもしかしたら、視聴を敬遠しちゃうかもですね。。

 

しかし!

おそらく、これは「超動くぞ…!」というフラグと私は捉えています。

 

デザインがシンプルな分、存分にダイナミックに且つガンガン動く。

また、全話を通して高クオリティな作画が期待が安心して期待できる筈!

 

と見ております。(実際動きすごくて、作画も高クオリティでした。)

構成要素は『バトル』『ギャグ』『最強』時々『エロ』『グロ』

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©天原・クール教信者・白泉社/「平穏世代の韋駄天達」製作委員会

メインはバトルもの。

神・韋駄天と魔族のバトルを軸に話は展開されます。

しかし、主人公の師匠が強キャラ故に(主人公のレベルも最初からそこそこ高い)、切羽詰まったハラハラバトルというよりも、安心してみれるスッキリ爽快バトルといった感じです。

 

そういった点から、シリアスよりもギャグ色が強め。

グロはギャグの中に織り交ぜられてるので、結構コミカルに見る事ができます。(とはいえ、グロが苦手な人は要注意)

 

シリアスな部分もうまくミックスさせながら、テンポよく話は進みますので、説明回が苦手、ダレる方にも安心してみる事ができるかと思います。

 

テンポが良い、スピード感あるのは、題材が韋駄天だから、というのもあるかも…?

エロは残酷な世界観を表すための必要エロ

エロも一応あります!ただただ無意味にエッチな描写が入るわけではなく。

例えば、恐らく視聴者によっては胸糞に感じるエロ要素としましては、第1話の最後になるのですが、

 

平和ボケした韋駄天達とは反面、人間たちは絶賛戦争中。

その中での略奪として、エロ要素が盛り込まれます。

 

そう、世界観を表すための必要エロです。

 

また、こちらのシーンは音楽に合わせ踊っているような(?)芸術を感じる描写で、生々しさを感じさせない工夫がなされてました。

まぁ返って世界観の狂気さや生々しさが感じられちゃうんですけどね(笑)

もしかしてこれも狙ってなのだろうか…?天才すぎんか…??

色使いが斬新で新感覚

今作の特徴といえば、スピード感あるテンポを促進させるような多彩な色使いです。

アニメにおいて、ポイントとなるシーンで全体の色味を変えるという事はよく見かけますが、今作はそんな生易しいアクセント的な意味合いでは使用しておりません。

 

場所毎、雰囲気毎、シーン毎に肌の色、髪の色、服の色…結構ガッツリ変わります。そして頻繁に変わります。

 

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©天原・クール教信者・白泉社/「平穏世代の韋駄天達」製作委員会

肌の色が水色に変わったりなんかもします。

 

アニメにおける新しい試みとも受け取れるようなその色使いは、もしかしたら視聴者をも置いてけぼりにすることもあるかもしれません。

 

しかし、個人的には、

「新しい試みはアニメ界をより進化させていく」

「新しい表現方法は新たな魅せ方、感じさせ方をもたらしてくれる」

という考えで見ると、アニメの更なる可能性を感じる事ができ、非常にワクワクできます!

 

そうか、、このアニメはあらゆる点で時代の先取りをしているのかもしれない…

主題歌も予想の斜め上に切り込んできます

主題歌はOP、EDどちらも非常によかったです!

 

しかし、ここでもいい感じに期待を裏切ってくれました。

スピード感あるバトルアニメのOPといえば、

サビでワクワクが止まらなくなるようなバトルシーンが繰り広げられたり…

なんかを期待しがちなんですが、予想の斜め上でした(笑)

OP主題歌『聖者の行進』 /  キタニタツヤ

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まさかのサイケな雰囲気全開スタイリッシュOP

 

雰囲気で言えばモブサイコのOPになんとなーく近さを感じますが、モブサイコはアニメーション主体でサイケな色味をアクセントに取り入れたものでした。

 

サイコ色は本作の方が数倍強かったです。

見る人によっては気持ち悪く思ってしまうかも?

 

しかし、、見れば見るほど癖になる…

これこそがサイコの本質なのだろうか。。(にわか)

 

このOPを作った人の感性がすごすぎますね。

 

そしてそして、アニメーションの使い方もこれまた斬新。

少しのアニメーションに映像技術(なんて表現していいか分からん。エフェクト?)による組み合わせ。

本当に新しいOPの表現を提示されてる感覚です。

ED主題歌『雷火』 /  ナナヲアカリ

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EDはパステルな色味でまとまりおしゃれ。

最近パステル調なOP・EDが多い気がするけど流行りなのかな…?

色味まとめるのシンプルおしゃれすごく好きです(´∀`*)

 

というか、キャラデザ、本編の雰囲気、OPあらゆる所で予想の斜め上だったのに、EDは最近の雰囲気にしてくるのがこれまた予想の斜め上ですよね(笑)(笑)

 

歌うのはナナヲアカリさん

ていうかラップ上手くなってないか??抑揚の付け方がすごくカッコいいです。

 

疾走感ある曲は、スピード感ある今作とマッチングさせているのでしょうか。素敵だ…!

 

 

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今回も長々な感想記事でしたが、読んで下さりありがとうございました!

 

話の展開自体も非常に面白いのですが、それに加え色使いやカメラワークなどなど、様々な工夫ある表現の仕方でより一層面白くなっていると感じた作品でした!

 

また、メインキャラが神、魔族という人間とは異なる種族になるので、人間への考え方が一見冷酷に見える点なども非常に考えさせられるものとなっていました。

そう、ただの最強バトルギャグアニメではない…!!

 

原作の漫画も読んでみたい所存です!