アニメ『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』感想。思った以上に面白い作品だった。
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語
略して『ラスダン』。
現在アマプラにて6話まで視聴済みです。
まずは第一印象として、、タイトル長っ!!!
なろう系かな?と思いきやラノベ原作でした。
確かにラノベ原作あるあるでタイトルが長い作品はよくみられますが、それにしても長すぎである(笑)
てっきり「またなろう系のいつもの感じか…」と思っていた私。
以前書いた今期の視聴予定アニメの記事でも期待度はそんなに高くありませんでした。
しかし!
実際視聴してみると、それがなんと結構面白い。
するすると見れました。
あらすじと全体の雰囲気
都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。
軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。
そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。
けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。
しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。
自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、
全員が人間離れした力を持っていること。
そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。
あらすじだけ読むと、流行りの俺TUEEE主人公。
まぁ内容としても、その要素はしっかり含まれているのですが、話の展開を見る限りでは、ドタバタ勘違いチートコメディといった感じでした。
恋愛面もちゃんとコメディしてくれています。
なろう系のような、出てくる女性キャラみんな主人公に「…ポッ///」「照れっ///」に疲れている人にはいい作品かと思います。
欠点としては、作画がそこまで高くないということ。
しかし、こちらもうまい工夫がなされていて、あまり気になりません。
こちらについては、後で詳しく書きます。
転生設定はない
チート主人公、パっと見の世界観に惑わされがちですが、転生ものではありません。
主人公が何事にもおどおど。すぐ自分のせいにしてしまう。
といったシーンがよく見られますが、「(最強)村で一番弱い」というコンプレックスを抱えているという生い立ちを考えると納得。
転生ものでよく感じていた、
「お前、前世サラリーマンだったんだろ!?なんでそうなるんだよ!!」
という違和感はありません。
これがないだけで、かなりストレスなく見ることができるものなんですね…
話がトントン拍子に進まない点がよい
チート主人公作品を見て飽きが出てしまう点といえば、「話が上手く進みすぎて問題が起こっても大体1話完結。」「トントン拍子で話が進む。」といった点。
一方こちらの作品。
1話で、主人公は士官学校の入学試験を受け、誰もが「こいつ…強い…!」と主人公絶対受かるムード出してるのですが、結果落ちる。
こんな感じで、勘違いやすれ違いによってすぐ解決する問題も遠回りして解決していきます。
なので、ギャグベースではあるものの、内容もそれなりに見応えがあってよきでした。
コマ割りがうまくてテンポよく見れる
とはいえ、先程も述べましたが、作画レベルはそこまで高くないです。
ですが!そちらもしっかりカバーされています。
コマ割り(という表現が正しいかは謎。)が非常にうまいです。
作画が怪しい部分があっても、気になる前に次のシーンに変わってくれます。
これにより、作画面のカバーももちろんですが、各コマ数が恐らく通常のアニメよりも多くなるため 、「よく動いてテンポのいいアニメ」とも感じられるようになっていました。
ちなみに、コマ割りのうまさはOPを見ても感じられます。
最後の「勇気の魔法」という歌詞のコマ割り。
些細な部分ですが、ここの音ハメが正に秀逸。
「音に対して、こういう表現をしたらテンポがよくなる。」といった事をより深く考えている人じゃないとできない表現に思えました。
つまるところ、ラスダンを「いつものなろう系か」、「チート主人公もういいって」と言って敬遠する人は一度見て欲しい!!!
です。
※なお、私はアニメ制作に関して全くの素人なので、本当にコマ割りが多いのかどうかは謎です。でも、作品を視聴してそういう風に感じたのでした。
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以上、ここまで読んで下さりありがとうございました!
なろう系だと思っていたらラノベ原作だった、というのにまず驚きでした(笑)
多くのなろう系と似た世界観ではありますが、ここまで面白さを引き出せるんですね。
なんというか「ラノベ作家の本気」を見た気がしてます(`・ω・´)
※決して、なろう系作家のディスではありません。
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